忍者ブログ

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

死人機士団を読みました。

 言わずと知れた菊池秀行さんの伝奇小説です。
 秋せつらを主人公に据えた《マン・サーチャー》シリーズのひとつですね。
 菊池さんの小説は何冊か拝読していますが、やはりこのシリーズがいちばんおもしろい。
 人生ではじめて読んだ本格的な小説(小学校の図書館で読んだズッコケ三人組は除く)が、このシリーズの魔王伝だったので、当時の衝撃とあいまってかなり思い入れがあります。
 ……なにげにエッチな描写が多いしね。

 さて。
 この死人機士団という物語のテーマを簡単に説明すると……
 フランケンシュタインが作った男女のモンスターの『愛と哀』を描いた叙情劇って感じ。
 そこに秋せつらをはじめとするおなじみのメンバーが関わってくるという話です。

 本書に出てくる敵は『F男爵』と名乗るフランケンシュタイン博士の末裔。
 そして珍妙な超能力を使う一期一会の人たち多数です。(苦笑)
 とはいえ、菊池さんの作品を読んだことがある人ならわかると思いますが――
 敵はなかなか死にません。(これはけっこう強調したい)
 秋せつらの妖糸に切られても、それは偽者だったり不条理な力で蘇ったりして、そりゃあもうしぶといです。こりずに何度も登場して、せつらの邪魔をしてきます。

 そしてこれもおなじみですが……
 秋せつらは、当然のごとく敵に捕まります。
 このシリーズをはじめて読む人がいれば、きっと「はあ?」と思うに違いありません。
 だって『魔界都市の化身』とまで言われている男が、いとも簡単に敵の術中にハマって虜囚の身となるんですから。呆れればいいのか笑えばいいのかわかりません。
 でもそれが《マン・サーチャー》シリーズの醍醐味だったりするわけですが。

 文章は常用外の漢字がたくさん出てくるので、ぱっと見では『読みづらいかな?』と思うのですがそんなことはなく、不思議とスムーズに読めてしまいます。
 この奇妙なスキルは、マジでうらやましい。
 もしかしてこれが『魔界都市の神通力か!』とか思っちゃったりして。
 イヒダリにも、その力を分けてほしいです。
 はあ、楽して文章がうまくなりたい。(←こらッ!)
 

PR

この記事にコメントする

お名前
タイトル
メール
URL
コメント
絵文字
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
パスワード

この記事へのトラックバック

この記事にトラックバックする

カレンダー

04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

Web拍手

フリーエリア

「天秤のLa DEA。戦女神MEMORIA」応援中!

プロフィール

HN:
イヒダリ彰人
性別:
男性
趣味:
立ち読み、小説を書くこと
自己紹介:

イヒダリ彰人(あきひと)。
北海道に棲息する素人もの書き。
逃げ足はメタルスライムよりも速い。
でも執筆速度はカメのように遅い。
筆力が上がる魔法があればいいと常々思ってる。
目標は『見える、聞こえる、触れられる』小説を描くこと。

《尊敬する作家》
吉田直さん、久美沙織さん、冲方丁さん、渡瀬草一郎さん

《なのは属性》
知らないうちに『アリすず』に染まっていました。
でも最近は『八神家の人たち』も気になっています。
なにげにザフィーラの書きやすさは異常。
『燃え』と『萌え』をこよなく愛してます。

《ブログについて》
魔法少女リリカルなのはの二次創作小説を中心に掲載するサイト。
イヒダリ彰人の妄想をただひたすらに書きつらねていきます。
もちろん無断転載は厳禁。

《連絡先》
aki_ihidari☆yahoo.co.jp

なにかあれば上記まで。
☆を@にしてお願いします。

リンクバナー

このページはリンクフリーです。 報告の義務はありませんが、いただけると僕が喜びます。 相互リンクは大歓迎!
リンクはhttp://ihidari.blog.shinobi.jp/ にお願いします。 またリンクバナーは上のものをご利用ください。 なお、このリンクバナーの素材に関しましては『-幻想素材サイト First Moon-』さまの素材を利用させてもらっております。

最新コメント

[02/11 NONAME]
[07/10 のっち]
[06/16 翠々]
[06/10 のっち]
[02/02 羽桜]

最新トラックバック

ブログ内検索

バーコード

カウンター

アクセス