イヒダリの魔導書
魔法科高校の劣等生を読んだ
オンライン小説から文庫になったことで話題の『魔法科高校の劣等生』を読みました。
タイトルの“劣等生”という単語から察して、当初は「落ちこぼれの主人公が努力と根性で優等生たちに下剋上する物語」を予想していましたが、実際に読んでみると「主人公最強モノ」でした。
しかし事前にネットで調べて、このライトノベルがそういう話だっていうのは知っていたので、あまり失望はしませんでしたが。
ただそれよりもイヒダリは、説明文の多さに辟易しました。
たしかに作中の用語を解説してくれるのはありがたいです。
ですがモノには限度というものがある。
そもそも読者は物語が読みたいのであって、作中の設定を網羅したいとは考えていません。
こういう世界観の説明は必要最小限にして、もっと話をスムーズに進めてほしかったです。
とはいえ欠点らしい欠点は、これひとつだけだったと思う。
最強設定の主人公はタイトル詐欺だと思うが、人によって好みの問題もあるし、へタレな主人公が右往左往するよりは爽快です。
それに最初から「レベル99」だとわかっていれば、主人公の強さも劣等生(自称)も気にならなくなる。
少なくとも「右手以外は常人なのに、怪物じみた魔術師たちを相手に無双する、某とある魔術の主人公」に比べたら破綻は少ない。
説明文の量にさえ目をつぶれば、文章も読みやすかった気がします。
総評。
天下無敵の最強主人公が、さまざまな問題を解決するついでに、かわいい妹とイチャイチャするストーリーを読みたい方には、まさしく至高の小説です。
文庫では一章が終わったばかりですが、web版は六章くらいまで掲載されています。
興味のある方は食わず嫌いをせずに読んでみては?
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プロフィール
イヒダリ彰人(あきひと)。
北海道に棲息する素人もの書き。
逃げ足はメタルスライムよりも速い。
でも執筆速度はカメのように遅い。
筆力が上がる魔法があればいいと常々思ってる。
目標は『見える、聞こえる、触れられる』小説を描くこと。
《尊敬する作家》
吉田直さん、久美沙織さん、冲方丁さん、渡瀬草一郎さん
《なのは属性》
知らないうちに『アリすず』に染まっていました。
でも最近は『八神家の人たち』も気になっています。
なにげにザフィーラの書きやすさは異常。
『燃え』と『萌え』をこよなく愛してます。
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魔法少女リリカルなのはの二次創作小説を中心に掲載するサイト。
イヒダリ彰人の妄想をただひたすらに書きつらねていきます。
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