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『闇の書』の過去

 ことの葉に掲載されている長編SS「魔法少女リリカルなのは‐PS‐」を読みました。
 執筆者は同ブログの管理人「鳳 珠志(なんて読むんだろうね?)」さんです。

 いきなりですが。
 みなさんは「闇の書」の過去について独自に考察したことがありますか?
 八神はやてと出会う前のヴォルケンリッターたちの姿を想像したことがありますか?
 この「魔法少女リリカルなのは‐PS‐」は、それをSSにして発表した作品です。

 この作品を読んで、まずイヒダリが瞠目したのは、作中の文章の読みやすさです。
 驚くほど「スラスラ」と読み進めることができました。
 たぶん改行がうまいんじゃないだろうか。
 一般小説にありがちな「詰めこみ感」はありませんでした。
 かといって携帯小説のような「スカスカ」な感じでもありませんでした。
 ちょうどいい塩梅でした。良い意味でライトノベル的な文章です。

 あと長編と銘打ってありますが、実際の長さは中編程度だと思います。
 なので簡単に読み終えることができます。
 短編は読み応えがなさすぎるけど、長編は冗長すぎて読む気になれない。
 なんて人にはピッタリのSSです。

 最初に書きましたが、この作品は「闇の書」の過去を題材にしているので、多少オリジナルの設定が混入しています。
 でも、それはあくまでヴォルケンリッターたちの魅力を引きたてる二次的な要素でしかありません。なのでオリジナル設定が嫌いな人でも楽しめる内容だと思います。

 ストーリーは「誰も救われない悲劇的な結末」が定められていますが、同時に「悲劇の連鎖が断ち切られる途上を描いた祝福の物語でもあります。
 なぜなら、ただのプログラムでしかなかったヴォルケンリッターたちが「仲間」と「家族」を得るのも、固有名詞すらなかった管理プログラムが「祝福の名前」を与えられるのも、すべて過去の悲劇と同様に定められた結末だからです。
 そういうのを踏まえて読んでみると、かなり感慨深い作品になると思います。

 少しでも興味を惹かれた方は、ぜひ読んでみてください。
 きっとハマると思いますよ。

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HN:
イヒダリ彰人
性別:
男性
趣味:
立ち読み、小説を書くこと
自己紹介:

イヒダリ彰人(あきひと)。
北海道に棲息する素人もの書き。
逃げ足はメタルスライムよりも速い。
でも執筆速度はカメのように遅い。
筆力が上がる魔法があればいいと常々思ってる。
目標は『見える、聞こえる、触れられる』小説を描くこと。

《尊敬する作家》
吉田直さん、久美沙織さん、冲方丁さん、渡瀬草一郎さん

《なのは属性》
知らないうちに『アリすず』に染まっていました。
でも最近は『八神家の人たち』も気になっています。
なにげにザフィーラの書きやすさは異常。
『燃え』と『萌え』をこよなく愛してます。

《ブログについて》
魔法少女リリカルなのはの二次創作小説を中心に掲載するサイト。
イヒダリ彰人の妄想をただひたすらに書きつらねていきます。
もちろん無断転載は厳禁。

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