イヒダリの魔導書
カスタムレイド4がやりてえぇぇ――――!
なんて心の叫びは、とりあえず置いといて。
Silent☆Seasonに掲載されている長編SS「リリカルなのは Another Story」を読みました。
著者はサークル「静風堂」のシナリオ担当(らしい?)imaさんです。
物語の内容は、謎のロストロギアの力で無印の世界に跳ばされた「高町ヴィヴィオ」が、二年後に大怪我を負ってしまう「高町なのは」の運命を変えるため、過去の世界で奔走(一喜一憂)するという感じのストーリーです。
端的に言ってしまえば、なのは一期の再構成です。
この物語の見どころは、ヴィヴィオの「心の葛藤」です。
過去を変えることで未来も変わってしまうかもしれない。それがはたして善いことなのか悪いことなのか。だからヴィヴィオは作中でさんざん苦悩します。自問自答します。
はっきり言って子供には重すぎる荷物です。
でも自分なりの答えを見いだしたヴィヴィオは逃げません。
なのはの伝統である「歳のわりに
その健気な姿勢が胸を打ちます。まさか感動するとは思わなかったのでビックリでした。
ただ基本的に、なのは一期のストーリーをなぞっているだけなので、いくらか物足りなさはあります。オリジナルの展開や敵キャラを、もっと登場させればよかったのに。
まあ、そのへんは見解の相違でしかないので、適当に聞き流しておいてください。
あと作中に登場するヴィヴィオのデバイスは「セイクリッド・ハート」ではありません。
話自体が「なのはViVid」の連載前に書かれているので当然ですが。
なのでヴィヴィオの設定などは、あまり気にしないほうがいいです。
はじめは違和感があるかもしれませんが、気がついたときには慣れているはずなので。
なにげに続編も公開されているので、興味のある方は読んでみてください。
ヴィヴィオのがんばる姿をモニターの前でニヤニヤしながら観賞しましょう。(笑)
そういえば5月の予定を話していませんでしたね。
目下、6月の中旬頃に連載する予定のSSのプロットを作っています。
なので今月は雑記ばかりになると思います。
それか他の方が書いたSSの感想とか。
もしかすると思い出したように短編SSを書くかもしれませんが。
まあ、いつもどおり気楽にやっていきます。
話は変わりますが「続・殺戮のジャンゴ-地獄の賞金首-」をやりました。
これはニトロプラスより発売されたPCゲームです。
シナリオは虚淵玄さんです。
あいからわず銃器に対する造詣が深い――ていうか愛がすごい。
マカロニ・ウェスタンの雰囲気もよく出ており、あらためて虚淵玄さんの描写力に圧倒されました。たぶんインプットした情報量がハンパないからだと思われます。
ただ登場人物たちは総じて「奇矯」です。なので感情移入はまったく期待できません。
これはアダルトゲームというジャンルではどうかと思いますが、とりあえず映画を観るように頭を空っぽにして楽しむのが吉です。
エンターテイメントとしては良質なので、きっと時間を忘れて楽しめると思います。
個人的に残念だと思ったことは、SF要素てんこ盛りの壮大な設定だったのに、ストーリー自体はこじんまりとしていた点です。
みもふたもない言い方をすると無難な出来でした。拡げた風呂敷が小さすぎる印象。
まあ創作物は技術と違って日進月歩というわけにはいかないから、発表された作品のことごとくが最高傑作なんてありえないんだけど。
それでも虚淵さんの実力なら、もっとド派手な話が書けただろうに。
もしかして創作活動に息づまっているんだろうか?
それなら心機一転して「学園モノ」を書いてほしいな。
たとえば「アマガミ」みたいなギャルゲーを。
でも「バットエンド症候群」に感染している虚淵さんのことだから、どうせ「学園モノ」の名を借りたバトルロワイヤルになるに違いない。同級生がどんどん死んでいくぜ!
まったく誰得だよ。(苦笑)
木山先生は最高のヒロインだった(てか主人公だった)
いまさらですが。
『とある科学の超電磁砲』の最終回を視聴しました。
評判どおり(評判なんてあったかな?)、けっこう感動的な終わり方でしたね。
飛行船に搭載された大画面に子供たちが登場して、「木山先生――お誕生日おめでとう」と斉唱するシーンは卑怯だと思いました。あれはわかっていても涙腺が弛みます。
あと最後の戦いで、佐天涙子に活躍の場を与えたのは、すばらしい構成だったと思う。
レベル0の人間にも友達を守ることができる、それを鮮烈に強烈に見せてくれたシーンでした。一瞬でも「なんで一般人がついてくるんだよ」と思ったことを許してください。
ただ――
この作品の世界観が「力の強いやつが正義」みたいな感じだったのが残念でした。
主人公の御坂美琴なんて、いろんなところで犯罪じみた(自動販売機を蹴飛ばしたり、一般人に電撃を浴びせたり)ことばかり起こしてるのに、なんのお咎めもないし。
まわりのマンセーも観ていて辛かったな。とりわけ白井黒子の妄信ぶりにはゾッとしました。
ことあるごとに「お姉さまは間違っていません」とか「わたしは、お姉さまを信じています」とか言ってばかりで辟易しました。まるで妖しい宗教の教祖を崇める信者のようだった。
登場する敵キャラも小物(木山先生は除く)ばっかりだったので、どんなにピンチでも「どうせなんとかなるんでしょ?」みたいな安心感があって、それも残念だったなあ。
とくにラスボスとして登場した「テレスティーナ」は酷かったです。
なんなのあれ? ただのチンピラじゃん。(苦笑)
完全に役者不足でしたね。
まあ、なんの前触れもなく「鎧化《アムド》(笑)」して出てきたときは笑ったけど。
なんだかんだ言いましたが――
敵の弱さと味方のマンセーさえなければ……そう思わずにはいられないアニメでした。
まあ、この傾向は『魔法少女リリカルなのは』にもあるんですが。とくに二期以降は。
個人的に「なのはForce」のラスボスは、なのはたちが総出でかかっても敵わない、そんな強敵の登場を期待しています。そうじゃないと戦闘がぜんぜん盛りあがらないし。
頼むぜ、都築さん!
今日でゴールデンウィークも終わりですねぇ
YouTubeの動画を漁ってたら偶然、「トップを狙え!」を見つけました。
ガンバスターっていう巨大ロボットが出てくるOVA作品です。
ちなみに監督はエヴァンゲリオンで有名な庵野秀明さんです。
なつかしさに惹かれて一気に観てしまいました。
感想は――やっぱり「おもしろかった」の一言です。
メインヒロインの成長がすごい丁寧に描かれていて一話も見逃せません。
とくに味方のピンチに、ガンバスターに乗って登場するシーンは、もう鳥肌モノです。
そういえば初めて見たときは、あの「腕組み」に衝撃を受けました。
腕組みをしながら登場するロボット……あれは今も昔も前代未聞だと思われる。
あと第四話の「ノリコ」と「カズミ」のやりとりも熱かったです。
とくにノリコが「お願い、カズミ――戦って!」と叫ぶシーンは別格だった。
あの極限のやりとりでノリコとカズミは、名実ともに真のパートナーになったと思う。
そしてスーパー稲妻キックを放つ前の会話には噴きました。
「お姉さま、あれをやるわ」
「ええ、よろしくってよ」
――っていうシーンですね。
このときの声優さんの演技は伝説すぎると思う。いや、マジで熱かったです。
地球の表面に「おかえりなさい」の文字が浮かぶエンディングも素晴らしかったです。
あの感動と余韻は最近のアニメには出せないでしょう。
なんか久しぶりにアニメを見た、って感じにさせられて非常に満足です。
腰だけでなく首も喉も痛い。風邪かな?
PEACEKEEPERに掲載されている長編SS「LIGHTNING StrikerS」を読みました。
この小説の執筆者は、同ホームページの管理人である「緑平和」さんです。
以前、このブログでも紹介したことがある作品ですが、一年以上の歳月を経てようやく完結した(?)みたいなので、既読のところも未読のところも含めて目を通しました。
そして――あらためて思い知りました。
緑平和さんが胸の内に抱く「リニス萌え」を……違う!
エリオという人気があるのか無いのかわからないキャラを主人公にして、あれほど苛烈で凄惨な小説を書くことができる緑平和さんの描写力を。
前半と後半の雰囲気が違うのも、この作品の魅力のひとつだと思う。ギャップの使い方がうまいと言うべきか。前半がシリアスだったから、後半の戦闘描写は燃えました。
とくにフェイトとリニスの「師弟対決」は、この小説の中でも屈指の名場面だったと思う。
激しく交錯するのは武器ではない。魔法でもない。勝利に対する執念と信念だった――
そんな感じの熾烈な戦いに、イヒダリは圧倒されまくりでした。血湧き肉躍りました。
こういう原作では「ありえない」ことでも自由に書ける。まさに二次創作の醍醐味だ。
あとハッピーエンドで終ったのもよかったです。そうなると期待してなかったので余計に。――いや、まさかシックザールとトーラスが生き残るとは誰も思わないでしょうよ。
前作の長編を読んだときにも思ったのですが、たぶん緑平和さんはツンデレに違いありません。だって前半はキャラたちを虐めつつも、最後には幸せにしてしまうんですから。
とにかく! これだけのものを読まされたのです。もはや、じっとしていられません。
外出しました。
外は雨が降っていましたが、ライストのOPを彷彿とさせて、逆に好都合というもの。
傘も差さずに近所の雑木林へレッツゴーだ! なんちゃってソニックムーブで行くぜ。
はたから見れば痛い人だったに違いありません。でも不思議と気になりませんでした。
おそらくこれが「LIGHTNING StrikerS」の魔力なのでしょう。
まさに、恐るべし、である。
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プロフィール
イヒダリ彰人(あきひと)。
北海道に棲息する素人もの書き。
逃げ足はメタルスライムよりも速い。
でも執筆速度はカメのように遅い。
筆力が上がる魔法があればいいと常々思ってる。
目標は『見える、聞こえる、触れられる』小説を描くこと。
《尊敬する作家》
吉田直さん、久美沙織さん、冲方丁さん、渡瀬草一郎さん
《なのは属性》
知らないうちに『アリすず』に染まっていました。
でも最近は『八神家の人たち』も気になっています。
なにげにザフィーラの書きやすさは異常。
『燃え』と『萌え』をこよなく愛してます。
《ブログについて》
魔法少女リリカルなのはの二次創作小説を中心に掲載するサイト。
イヒダリ彰人の妄想をただひたすらに書きつらねていきます。
もちろん無断転載は厳禁。
《連絡先》
aki_ihidari☆yahoo.co.jp
なにかあれば上記まで。
☆を@にしてお願いします。