イヒダリの魔導書
クロノベルトの感想
書きたくなったのでクロノベルトの感想を少し書きます。
これは2008年にpropellerから発売されたパソコンゲームです。
内容は「あやかしびと」と「Bullet Butlers」のクロスオーバーです。
公式で同人みたいなことをしたのには驚きましたが、シナリオライターの「東出祐一郎」さんは、大作クロスオーバーSS「吸血大殲」の筆者でもあるので、それを考慮すれば出るべくして出たという感じでしょうか。
ストーリーは「九鬼耀鋼」を主役にした話と「アルフレッド」を主役にした話。そして前述した二作品のキャラクターたちが入り乱れる「クロノベルト編」の三本です。
イヒダリは九鬼耀鋼が特に好きだったので、彼が主役の話は五回くらいプレイしました(苦笑)。
なかでも「マグダラ」と戦うシーンはお気に入りです。
追いつめられた九鬼が「強くなればいい。刹那のうちに強くなればいい」と無茶なことを考えながら、でも実際に活路を見いだして勝っちゃうところがおもしろかったです。
なんだか、九鬼耀鋼らしいなぁ、と思って。
もちろんアルフレッドの話も好きです。
「Bullet Butlers」では虚無的だった彼が、擬人化したルダ・グレフィンドや「あやかしびと」に登場するキャラクターたちとのふれあいの中で、徐々に人間らしさに目覚めていく描写がよかったです。
とくに感動したシーンは「レギオン」との戦闘中、おのれの存在意義を自覚したアルフレッドの独白――
「我はあらゆる敵を打ち砕く銃弾。我はあらゆる者を守護する執事。即ち、我は――“銃弾の執事(Bullet Butler)”なり――」には魂が震えた。
あのシーンは作中でいちばんの出来だったと思う。
ただ三番目の物語である「クロノベルト編」は壊滅的につまらなかったです。
ループものがあまり好きではないという個人的な事情はともかく、それなりに愛着があった両作品のキャラクターたちが殺し合うところなんて、ファンは見たくねぇよ……
あとラスボスもショボくて残念でした。
あんな微妙なやつが相手じゃ燃えられないぜ。
最後に愚痴をつらつら書いてしまいましたが、「九鬼耀鋼」の物語は文句なしに最高だったので、彼のファンであればプレイしても損はありません。
ドラゴンすら殺せる「九鬼流」を覚えたくなりますよ(笑)。
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プロフィール
イヒダリ彰人(あきひと)。
北海道に棲息する素人もの書き。
逃げ足はメタルスライムよりも速い。
でも執筆速度はカメのように遅い。
筆力が上がる魔法があればいいと常々思ってる。
目標は『見える、聞こえる、触れられる』小説を描くこと。
《尊敬する作家》
吉田直さん、久美沙織さん、冲方丁さん、渡瀬草一郎さん
《なのは属性》
知らないうちに『アリすず』に染まっていました。
でも最近は『八神家の人たち』も気になっています。
なにげにザフィーラの書きやすさは異常。
『燃え』と『萌え』をこよなく愛してます。
《ブログについて》
魔法少女リリカルなのはの二次創作小説を中心に掲載するサイト。
イヒダリ彰人の妄想をただひたすらに書きつらねていきます。
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