イヒダリの魔導書
久遠の秘録 あとがき
ふと思ったことがある。
はたして中編程度にあとがきが必要なのかと。
でもまあ、そのへんは自己満足ですよね。
気にしない気にしない。
ちなみに久遠の秘録ってなに? という人は、目次を見てください。
序章から読んでもらえるとわかると思います。
はじめて来てくれた方も、ぜひどうぞ。
イヒダリと「夏目友人帳」の出逢いは、深夜にやってたアニメがそうですね。
偶然でした。たまたまその日は深夜まで起きていて、たまたまテレビをつけたらアニメ版の夏目友人帳が放送していたという。記憶が確かなら「燕」の妖怪の話だったと思う。
おもしろかったです。――いや違う。すごく感動しました。
とくに虚弱そうな夏目が「情が移ったからさ。友人のために動いて何が悪い!」と、どっかの怖そうな妖怪に啖呵を切るところは、イヒダリの心を震わせました。
そして燕の妖怪が「優しいものは好きです。暖かいものも好きです。だから人が好きです」と言い放ったときの感動は、イヒダリの涙腺を呆気なく崩壊させてしまいました。
それからですね。イヒダリが夏目友人帳にどっぷりと浸かってしまったのは。
ブックオフの通販でコミックスを買い揃えてしまうほどに。
心優しい物語の書き方を啓蒙されました。しかも嫌みがなく完璧に。
出逢えてよかった、と心から思える作品です。
そんな名作と、我らが「魔法少女リリカルなのは」のクロスオーバーは、かなりの冒険でした。たぶん誰も試みたことがない混ぜ方だと思う。
ぶっちゃけ、闇鍋のごとき混沌になることを覚悟してしました。
でも、いざ書きはじめてみると存外に、違和感なく物語を綴れました。
たぶん「久遠」のおかげですね。
久遠が、異なる作品の架け橋になってくれたから、「夏目友人帳」と「魔法少女リリカルなのは」をクロスできたのではないかと。まさしく久遠さまさまです。やっほー。
もちろん反省点もあります。
ヴィヴィオと夏目が、あまりコミュニケーションをしていないことです。
イヒダリの脳内では充分すぎるほど交流しているんですが、肝心の物語の中では描かれていないんですよね。かわりに「高町なのは」とめっちゃ話してるし。(苦笑)
夏目とヴィヴィオが仲良くなる過程が曖昧だった。それが一番の内省部分ですね。
あとは「神咲薫」の口調かな。
彼女は「とらいあんぐるハート」の設定では鹿児島弁らしい。ん? 薩摩弁かな?
ともかく標準語ではないらしいのです。でも作中ではおもいっきり標準語です。
イヒダリにできたのは、薫の一人称を「うち」にすることだけでした。
あ、でもちゃんと理由はあります。
それはイヒダリが鹿児島弁を知らないからです。情けない理由だ……
まあ知ったかぶりするよりは、標準語にしたほうが潔いかな、と思った次第でして。
しかし久遠の秘録を読んでくれた人たちの中には、そのことで不快になった人もいるかもしれません。なのでこの場を借りてお詫びを申しあげます。ごめんなさい!
なんか今さらの感がありますが……
この久遠の秘録というクロスオーバーSSは、「二ヶ月計画(笑)」というイヒダリの思いつきが端を発した企画です。二ヶ月で「二作」のクロスオーバーSSを掲載しようという。でも一作に三ヶ月もかかってる時点で公約を破りまくりですね。ははは……
こんな体たらくですが、この「二ヶ月計画(笑)」は、いちおうまだ続く予定です。
二作目は「魔法少女リリカルなのはStrikerS」と「Fate/stay night」と「アルプスの少女ハイジ」のクロスオーバーSSです。中編程度の長さになると思われます。
ジャンルはシリアス。セイバーがミッドチルダに召喚されます。しかもクララに。
更新予定は未定です。12月に掲載できれば御の字といったところ。
では最後に。
久遠の秘録に最後まで付き合ってくれたすべての読者の方々に無限の感謝を。
みなさまの足跡が、イヒダリの原動力です。あたたかい目で見守ってやってください。
2009年 9月28日 月曜日
夏目友人帳の第一期OPテーマ「一斉の声」を聴きながら。
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プロフィール
イヒダリ彰人(あきひと)。
北海道に棲息する素人もの書き。
逃げ足はメタルスライムよりも速い。
でも執筆速度はカメのように遅い。
筆力が上がる魔法があればいいと常々思ってる。
目標は『見える、聞こえる、触れられる』小説を描くこと。
《尊敬する作家》
吉田直さん、久美沙織さん、冲方丁さん、渡瀬草一郎さん
《なのは属性》
知らないうちに『アリすず』に染まっていました。
でも最近は『八神家の人たち』も気になっています。
なにげにザフィーラの書きやすさは異常。
『燃え』と『萌え』をこよなく愛してます。
《ブログについて》
魔法少女リリカルなのはの二次創作小説を中心に掲載するサイト。
イヒダリ彰人の妄想をただひたすらに書きつらねていきます。
もちろん無断転載は厳禁。
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